黒猫を撮影するのはむつかしいですよね。目をつむったところを撮ってしまうと、顔は黒くつぶれて
どっちが前だかわからなくなります。そこで、少しでもかわいい表情を撮影するにはどうしたら
いいかをご紹介します。
ここでは、撮影機材をデジカメ(デジタルカメラ)に限定して撮影テクニックをお教えします。なぜ
なら、フィルムカメラのほうがきれいに撮影できる確率が高いからと、デジカメの普及率が近年
大幅にアップしていてデジカメで撮影する人が多いためです。
カメラ初心者に多く見られる撮影失敗の原因で、一番多いのは
手ブレで、二番目は
ピンぼけで
す。みなさんがピンぼけだと思っている失敗の多くは実は手ブレが原因なのです。
コンパクトタイプのデジカメは高級機を除き、グリップのないものがほとんどです。グリップとはカ
メラを構えたとき右手で握る部分に指をかける突起のことをいいます。最近のデジカメはできる
だけ突起のないスタイリッシュなデザインが主流で、撮影するにはなんとも心許ない形状をして
います。手ブレはそうした形状と背面の液晶画面を見ながら撮影するスタイルとの相乗効果か
ら発生します。
では、ピンぼけはどうしておこるのでしょう?デジカメはオートフォーカス(自動焦点)ですから、ピ
ンぼけになるはずがないのですが、実際には手前にピントが合っていたり逆に後ろだったりする
ことがあります。
自動焦点カメラは画面上でピントが合う箇所が決まっています。ファインダーでは円で示され、
液晶画面上では[ ]などで示されている部分です。対象物をそこにくるように撮影すればピント
が合うようになっているのですが、特に液晶画面を見ながらの撮影は猫のほうに気をとられてし
まい、マークからはずれていることに気づかない場合が多いようです。
手ブレ、ピンぼけをなくす撮影スタイルとは、
1.ファインダーを覗いて撮影する。
2.シャッターは軽く押す。
3.ピントマークを猫の顔に合わせる。
デジカメはピント合わせ、露出、色調調整をすべて自動で行うようにできています。ですから、だ
れでもが気軽に写真を撮れるわけですが、すべてのシーンできれいに撮れるとは限りません。
基本となる撮影シーンは屋外で晴天時を想定していますから、そこから大きくはずれる場合は
なんらかの補正をしてあげなければ、きれいな写真は撮れません。
猫の撮影は室内飼いが多いのでどうしても屋外、晴天時の条件から大きくはずれてしまい、思
ったような写真が撮れない場合が多いのです。昼間に撮影する場合でも逆光であったり、蛍光
灯と自然光が同時に存在する部屋での撮影であったりと、条件の良い時間帯でも屋外に比べ
るときれいな写真が撮れる要素は減ってしまいます。まして夜間、蛍光灯の光のみとなればス
トロボの助けを借りなければまともな写真は撮れません。
たいていのデジカメにはマニュアルモードで撮影ができるようになっています。普及機と高級機
とでは設定できる種類や範囲が違いますから、ほとんどの機種に装備されているだろうマニュ
アルモードを使ってきれいな写真を撮るコツを紹介します。
写真の露出を測る機構はカメラによって違いますが、ほとんどの機種はおおまかにいえばカメラ
の中心部分を重点的に測光し、その周辺部分の露出も加味して全体の露出を決めています。
黒猫だけを測光してくれればいいのですが、周りの反射光も測ってしまうので猫の顔が黒くつ
ぶれて表情がわからない写真が撮れてしまうのです。
そこで、マニュアルモードの「明るさ」「EV」などと表示されている機能を使って、少しでも表情を
よく見えるように撮影してみましょう。この機能はカメラが測光した露出に対して「より明るめ」
「明るめ」「暗め」「より暗め」の上下それぞれ2段階調整できる機種が多いようです。

このサンプルは左上から「より暗め」「暗め」「ノーマル」「明るめ」下段は「より明るめ」で撮影したものです。
空やビルの色を見れば「より暗め」と「より明るめ」との違いは歴然としています。顔が黒くつぶれてしまう場合、この機能を使って「明るめ」がいいか「より明るめ」でないとだめか、いろいろテストしてみてはいかがですか?
オート撮影の場合の基準となっているシーンは屋外、晴天時であるといいましたが、色調につ
いても同様のことが言えます。人の肌色、草木の緑、赤い洋服などを再現するためにはどこか
に基準点を設定しないといけないからです。その基準点からずれたときに露出が狂ったり、おか
しな色になったりするわけです。
同じ屋外でも晴天時と比べると、朝夕は太陽光線の赤が強くなりますから、当然写っているも
のは赤っぽくなりますし、曇りや雨の日は太陽光線は青が強くなりますから、人の顔色は悪く
なります。太陽の光でさえこれだけ変化するのですから、屋内の人工照明の下で撮影となると
もっと大きな変化が起こります。
そこでマニュアルモードにある「ホワイトバランス」を調整する機能を使いましょう。光源により
「晴天、屋外」「日陰、屋外」「昼光色蛍光灯」「昼白色蛍光灯」「白色蛍光灯」「電球、白熱灯」
などの使い分けができます。液晶画面で確認しながら設定を確認すると失敗はありません。
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